世界陸上2017ロンドン大会 競歩の見どころ【021】

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10日間にわたって行われた世界陸上ロンドン大会も、本日で最終日を迎える。

最終日ということで、すべての種目が決勝となっている。

日本代表は競歩の 7人が出場し、メダルを目指してロンドンの街を歩く。

筆者が個人的に一番楽しみにしていた種目についての記事を20時頃に更新するので、そちらも是非ご覧いただきたい。

 

※閉会後も数回にわたって、世界陸上の記事を書く予定なので、そちらもぜひお付き合いしていただきたい。

 

※この記事は「テレビで放送していたらチャンネルを合わせて、日本代表がいたらとりあえず応援する」くらいの方に向けた見どころなので、いわゆる「陸上ガチ勢」の方にはぬるい内容になっています。

 

※すべての種目がテレビ放送されるわけではない。

15:45- 男子50km競歩 決勝

     小林快選手

        荒井広宙選手

     丸尾知司選手

20:20- 女子20km競歩 決勝

     岡田久美子選手

22:20- 男子20km競歩 決勝

     藤澤勇選手

     高橋英輝選手

     松永大介選手 

 

日本代表メダルの大本命、競歩セブンがいよいよ参上!

3日目に男女マラソンが初の同日開催されたことが話題になった。

同様に、競歩も3種目同日開催は初めてのことだ。

話は変わるが、競歩を「ちゃんと」見たことがある人はどれくらいいるだろうか。

20kmでも2時間、50kmだと4時間は必要だ。

マラソンや駅伝ですら「人が走っているのを何時間も見ていられない」と放棄してしまう方も一定数はいるだろう。

走っているだけでもそう思うのだから、「競歩?歩くの?面白いの?」となってしまうのも無理はない。

だが、そんな人にこそ競歩を見てほしい。

 

まず、男子20kmは現在日本人が世界記録を持つ唯一の種目だ。

その世界記録ホルダーの鈴木雄介選手は残念ながら代表入りはならなかったが、『世界記録保持者を抑えて代表入りした日本人選手の活躍』と聞けば、興味を持つ人も多いのではないだろうか。

6月末現在、今季のベストで高橋英輝選手が2位、藤澤勇選手が3位と、表彰台圏内につけている。

松永大介選手も13位で、入賞は十分に可能だ。

 

また、50kmはリオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得した荒井広宙選手が出場する。

2015北京大会でも谷井孝行選手が銅メダルを獲得していて(荒井は4位)、2大会連続のメダルに期待がかかる。

荒井が今季世界ランク7位、丸尾知司選手は18位と、こちらも入賞は十分に狙える。

あとは今大会が2回目の50kmとなる小林快選手だが、期待値は未知数であり、どちらにも転ぶ可能性がある。

20kmでは 世界ランク9位につけている実力があるが、さすがに50kmとなると別物であり、「20kmが強いなら50kmも」と簡単には言えない。

だが、谷井や他の有力選手を抑えて代表入りしたのだから、「あれは偶然だった」と思わせない、50kmへのコンバートを期待させるような快走を期待したい。

(※別に50kmへのコンバートを希望しているわけではない)

 

また、女子20kmには岡田久美子選手が出場する。

岡田は2015北京大会に続き、2回目の世界陸上になる。

前回大会は25位に終わったが、翌年のリオデジャネイロ五輪では16位に順位を上げた。

同様に9つ順位を上げれば、今大会では7位優勝が見えてくる。

そんな単純で容易なことではないが、競歩の男子代表が6人の中、女子選手として1人で世界に挑む岡田の活躍に期待したい。

 

「歩くだけでしょ?」と侮ることなかれ。真似して『歩く難しさ』を体感せよ! 

最後に競歩のルールについて触れる。

『失格にならないように気をつけて、速く歩く』、それだけだ。

競歩のペナルティーには『注意』と『警告』の2種類があり、『警告』が3枚揃うと失格になる。

(『注意』は黄色いカード、『警告』は赤いカードによって行われる)

これらの違いは、『注意』がルール違反の疑いがある選手に対して出されるもの。

『警告』は明らかにルール違反している選手に対して出されるもの、ということだ。

そのルール違反は以下の2つで、コース内にいる審判の目視によって判定される。

 ・両足が地面から離れる(ロス・オブ・コンタクト)

 ・接地の瞬間から前脚が地面と垂直になるまでの間に、前脚が曲がる(ベント・ニー)

『注意』は何度受けても失格にはならない。

また国際大会の場合、3枚の『警告』を出した審判の国籍が全員異なる場合のみ、失格となる。

 

簡単なように見えるが、歩形の判定は素人目にはなかなか難しい。

それをああだこうだ言いながら見るのも楽しみだと思う。

それに、歩形をキープして歩くこと自体が素人には難しいので、CM中に自分でもぜひ真似してみてほしい。

それを20km、50km延々と続ける選手たちのすごさがわかるはずだ。

いずれにせよ、今大会の個人種目で日本人選手によるメダル獲得可能性が残された唯一の種目だ。

ぜひメダル獲得の瞬間を見届けてほしい。

 

 

written by. ENOKI( @enoki0520 )