世界陸上2017ロンドン大会 day9見どころ【019】

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今大会もいよいよ大詰めを迎える。

昨年日本中を興奮の渦に巻き込んだ男子4×100mRの予選と決勝も行われる。

予選は夕飯時に行われるため、「さすがに深夜に起きてまで見るのは」と連日の夜更かしをためらっていた方にもぜひ見ていただきたい。

リレーはもちろん、他の競技も合わせて展望を見てみよう。

 

※この記事は「テレビで放送していたらチャンネルを合わせて、日本代表がいたらとりあえず応援する」くらいの方に向けた見どころなので、いわゆる「陸上ガチ勢」の方にはぬるい内容になっています。

day9 タイムテーブル

※すべての種目がテレビ放送されるわけではない。

18:00- 十種・110mH

     右代啓祐選手

     中村明彦選手

18:35- 女子4×100mR 予選

18:55- 男子4×100mR 予選

     飯塚翔太選手

     多田修平選手

     藤光謙司選手

     桐生祥秀選手

     ケンブリッジ飛鳥選手

19:00- 十種・円盤投 A組

     右代啓祐選手

     中村明彦選手

19:20- 女子4×400mR 予選

19:50- 男子4×400mR 予選

     北川貴理選手
     金丸祐三選手
     木村和史選手
     佐藤拳太郎選手
     堀井浩介選手

20:20- 十種・円盤投 B組

     右代啓祐選手

     中村明彦選手

22:15- 十種・棒高跳 A組・B組

     右代啓祐選手

     中村明彦選手

 01:30- 十種・やり投 A組

     右代啓祐選手

     中村明彦選手

02:55- 十種・やり投 B組

     右代啓祐選手

     中村明彦選手

03:05- 女子走高跳 決勝

04:05- 女子100mH 決勝

04:15- 男子やり投 決勝

04:20- 男子5000m 決勝

04:45- 十種・1500m 決勝

     右代啓祐選手

     中村明彦選手

05:30- 女子4×100mR 決勝

05:50- 男子4×100mR 決勝 
     多田修平選手
     ケンブリッジ飛鳥選手
     桐生祥秀選手
     飯塚翔太選手
     藤光謙司選手

 

ボルト、真のラストラン。日本代表2年連続の表彰台となるか。

男子4×100mRの予選は18:55から、決勝は翌朝05:50から行われる。

予選は2組行われ、各組上位3チームと4位以下のタイム上位2チームが夜の決勝に進む。

日本は予選1組に出場し、開催国・イギリスや今大会男子100mでワン・ツーフィニッシュしたアメリカなどと同じレースを走ることになった。

また、2組にはこのリレーが真の引退レースとなるウサイン・ボルト選手を擁するジャマイカなどがいる。

予選はボルトを温存し、決勝では4走にボルトを出して優勝、というのが近年のチーム・ジャマイカ。

だが、今大会は予選からボルトの出場が有力視され、バトンパスなどのアクシデントがない限り決勝進出は間違いないだろう。

ボルトは例年と異なり200mを回避していて、例年以上にリレーに向けて万全の調子を整えてきていると見られる。

毎年アメリカとの2強対決が注目されながらも王者の座を守り続けてきたジャマイカ。

今大会も優勝し、ボルトは有終の美を飾ることができるだろうか。

 

次に、日本代表を見てみよう。

予選1組の中でシーズンベスト(39秒07)は8チーム中5位、2組と合わせても16位中11位と、数字だけを見ると予選通過は危うく見える。

だが、この記録を出したのは中央大学のリレーチームであり、今大会の代表メンバーは含まれていない。

今大会の代表メンバーの実力を考慮すれば、少なくとも38秒台は間違いない。

もちろん、代表メンバーが走ったシーズンベストでない可能性というのは他国にもあり、他国もそれを上回ってくる可能性は大いにある。

予選通過すら不安になるようなことばかりを書いているが、筆者は日本代表が予選通過すると見ている。

 

それは、リオデジャネイロ五輪の走者2人が個人種目代表漏れする層の厚さにある。

今大会のリレーメンバーは100mと200mの代表4選手と、リレーメンバーとして代表入りした桐生祥秀選手と藤光謙司選手の6人。

藤光はリオデジャネイロ五輪でも控えに回っているため、五輪代表は4人が継続してメンバー入りした形だ。

五輪1走の山縣亮太選手は故障明けということもあり、代表の座を逃している。 

当初は五輪の走順をそのまま続投し、山縣の代打として、今大会の男子200mで決勝進出の快挙を成し遂げたサニブラウン・A・ハキーム選手が1走に入るオーダーが有力視されていた。

だがサニブラウンは200m決勝後、右脚のハムストリングスの違和感への懸念からリレーの欠場を表明している。

そしてサニブラウンの代打で今大会の100m予選、準決勝でスタートの良さを見せた多田修平選手が1走を務めることが濃厚になった。

また、4走のケンブリッジ飛鳥選手の不調も噂され、ベテランの藤光が4走を務める可能性も急浮上している。

藤光は2013モスクワ大会と2015北京大会ではともに2走を務めている実力者で、走順が違ったとしても安心して観ることができる。 

決してベストメンバーではないかもしれない。

だが、誰が走っても遜色ないのが今大会のリレーメンバー6人の大きな強みだ。

リレー回避の意向を示した後も、サニブラウンがリレーの練習に姿を現したとの情報もある。

200mの彼の勢いがチームに蔓延し、リレーでも五輪同様の走りを期待したい。

 

『キング・オブ・アスリート』十種競技、巻き返しなるか。

 リレー以外にも、本日は十種競技右代啓祐選手と中村明彦選手が出場している。

初日終了時点で右代が27位、中村が26位と。

途中棄権した選手を除いた下位2選手となってしまい、彼らも本調子ではない。

十種はその名の通り陸上競技の10種目を行い、総合点を競う競技だ。

一日目が100m、400m、走幅跳走高跳砲丸投

二日目が110mH、円盤投棒高跳やり投、1500m。

『走、跳、投』の陸上競技の3要素すべてでレベルの高いパフォーマンスが求められるため、十種は『キング・オブ・アスリート』と呼ばれる。

ただ、十種目すべてを高いレベルで行うのは非常に難しい。

そのため得意種目で稼ぎ、苦手種目でライバルとの差を最小限に留める必要があり、得意種目で伸びなかったり、苦手種目で大きく失敗することは、かなりの痛手となる。

中村はトラック種目が得意なスピード系の選手だが、100mと400mでは伸び悩んだ。

最終種目の1500mも得意としているため、そこでの挽回を期待したい。

右代は対照的にスピード系を苦手とし、196cmの大きな体格からも察しが付く通り、投てき種目を得意としている。

やり投を筆頭に、右代の得意種目は2日目の今日に集中しているため、最下位からの巻き返しに期待したい。

 

 

written by. ENOKI( @enoki0520