世界陸上2017ロンドン大会 day6見どころ【015】

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世界陸上2017ロンドン大会も後半戦に入った。

後半戦も本日さえ乗り切れば、明日はもう三連休同然。

そのため、また翌日を気にする必要なく応援することができる。

本日、日本人選手は男子200mの二人が出場し、決勝進出を目指す。

 

 ※この記事は「テレビで放送していたらチャンネルを合わせて、日本代表がいたらとりあえず応援する」くらいの方に向けた見どころなので、いわゆる「陸上ガチ勢」の方にはぬるい内容になっています。

 

day6 タイムテーブル

※すべての種目がテレビ放送されるわけではない。

03:05- 女子3000m障害 予選

03:10- 女子走幅跳 予選A組・B組

03:20- 男子ハンマー投 予選A組

04:05- 男子5000m 予選

04:25- 女子砲丸投 決勝

04:50- 男子ハンマー投 予選B組

04:55- 男子200m 準決勝

     飯塚翔太選手

     サニブラウン・A・ハキーム選手

05:30- 男子400mH 決勝

05:50- 女子400m 決勝

 

アリソンとの勝ち越し対決を制し、二冠への第一歩なるか。

昨日の記事で、男子200mと400mの二冠を目指すウェイド・ファン・ニーケルク選手(南アフリカ)を紹介した。

本日紹介するのも、女子で200mと400mの二冠を目指す選手だ。 

彼女の名前はショウナ・ミラー・ウイボ(バハマ)。

前回大会に引き続き、今大会でも アリソン・フェリックス選手(アメリカ)と激しい火花を散らしている。 

 

185cmと男子選手にも引けを取らない体格のミラーと、168cmとアスリートとしては小柄なアリソン。

そんな2人の金メダル争いは、現時点では1勝1敗の引き分けとなっている。

まず世界陸上2015北京大会

こちらはアリソン(49秒26)がミラー(49秒67)を抑えて優勝している。

そして昨年のリオデジャネイロ五輪では、ミラーがアリソンを0.07秒差で抑え、49秒44で表彰台の頂点に立った。

 

6月末時点での2人の今季ベストはミラーが49秒77、アリソンが50秒52だった。

アリソンが高校生として出場したアテネ五輪ももはや13年前で、アリソンも現在31歳。

まして400mであり、今年23歳になったミラーとこれだけ差が開いてしまうのも悲しいけど…と思わないこともなかった。

だが、さすが10年以上世界のトップで戦ってきた選手と言わざるを得ない事態が起きた。

7月9日、ダイヤモンドリーグに出場したアリソンは49秒65の、今季世界最高記録を打ち立てた。

しかもその記録を出したトラックは、このロンドン・スタジアムだ。

ミラーのみならず、他の400m出場予定だった選手にとって大きな脅威になったことは想像に難くない。

 

また、ミラーが200mとの二冠を目指しているのは前述の通りだが、ファン・ニーケルク同様、過密スケジュールとなっている。

本日の400m決勝の前には200m予選、その前日は400m準決勝、そのさらに前日は400m予選。

明日は200m準決勝、明後日は200m決勝。

6日間レースが続くことになり、好調なアリソンが相手だと、勝利は容易ではないかもしれない。

 

ミラーが勝つために期待されるのは、自己ベストの更新だ。

現在の自己ベスト49秒44は昨年のリオデジャネイロ五輪で更新されたもので、さらに言えば、その前の自己ベスト49秒67もアリソンに敗れはしたものの、2015北京大会で打ち立てた記録だ。

 

ミラーがアリソンを蹴散らす勢いで勝つのか、それともアリソンは高い壁として立ちはだかるのか、翌朝5時50分からの女子400m決勝をテレビ前で見届けよう。

 

男子200m、2003パリ大会以来の日本人ファイナリストの誕生なるか。

 

本日の日本人選手は、男子200m代表の飯塚翔太選手と、サニブラウン・A・ハキーム選手。

サニブラウンは一昨日の予選を20秒52、1組2位で通過した。

一方の飯塚は20秒58、7組4位での予選落ちが決まっていた。

本人も4×100mRに向けて気持ちを切り替えようとしていたとき、同組で飯塚の前を走った2選手の失格(白線の外側に出た、というものだった)が発表され、繰り上げで7組2位通過となった。

さすがに本人も複雑そうな様子ではあったが、「これも何かの運」と前向きにとらえていた。

 

では準決勝の組み合わせを確認しよう、と言いたいところだが。

準決勝進出24選手のうち、今季19秒台をマークした選手が4選手、自己ベストが19秒台の選手になると、10選手にもなる。

決勝進出の権利を得るのが8選手だから、自己ベスト19秒台でも決勝に進めない選手が出てくる、というのは明らかだ。

この中をシーズンベスト20秒32のサニブラウン(自己ベストも同じ)と20秒40(自己ベストは20秒11)が割って入らなければならないのだから、厳しい戦いになることは覚悟しないといけない。

 

まず飯塚が入った1組。

今季19秒95をマークしたシンビネ選手(南アフリカ)をはじめ、自己ベスト19秒台が4人揃った。

飯塚は今季の前半戦も調子が上がらず、今大会の予選もハプニングに助けられたといっても過言ではない。

だが、助けられるだけの運や「もっているもの」は備えようと思って備わるものではない。

「やっぱり準決勝に来る運命だったんだ」と思わせるレースに期待したい。

次に2組。

サニブラウンは100m準決勝、200m予選に引き続き、ヨハン・ブレイク選手(ジャマイカ)と同組になった。

自己ベスト19秒台こそ2人しかいないものの、着順で決勝進出が決まる上位2人にブレイクが名を連ねることはほぼ間違いないといっていい。

実質着順1枠しかない中で、いかに自分の走りをするかが鍵になる。

100m準決勝時スタート直後にバランスを崩して自分の走りができなくなってしまっただけに、きちっと修正をした上で臨んでもらいたい。


残る3組には3組唯一今季19秒台を出したファン・ニーケルクをはじめルメートル選手(フランス)など、19秒ホルダー4人が出場する。

ファン・ニーケルクは400mとの過密スケジュールが続いたため、彼の疲労回復度合いが一つの鍵となるだろう。

 

 

 

written by. ENOKI( @enoki0520