世界陸上2017ロンドン大会 day2見どころ【009】

Copyright © 2017 Web Design ENOKI All Rights Reserved.



昨日ついに開幕した世界陸上2017ロンドン大会。

ウサイン・ボルト選手(ジャマイカ)の100mラストランはもちろん、日本人選手3人が全員準決勝進出という初の快挙で、注目は俄然男子100mに集中している。

 

※この記事は「テレビで放送していたらチャンネルを合わせて、日本代表がいたらとりあえず応援する」くらいの方に向けた見どころなので、いわゆる「陸上ガチ勢」の方にはぬるい内容になっています。

 

day2 タイムテーブル

※すべての種目がテレビ放送されるわけではない。

18:00- 男子砲丸投 予選A組・B組

18:05- 七種・100mH

18:35- 女子ハンマー投 予選A組

18:45- 男子400m 予選

     北川貴理選手

19:00- 女子三段跳 予選A組・B組

19:30- 七種・走高跳

19:45- 女子100m 予選

20:05- 女子ハンマー投 予選B組

20:45- 男子800m 予選

 

03:00- 七種・砲丸投 A組・B組

03:05- 男子100m 準決勝

     多田修平選手

     ケンブリッジ飛鳥選手

     サニブラウン・A・ハキーム選手

03:25- 男子円盤投 決勝

03:35- 女子1500m 準決勝

04:05- 男子走幅跳 決勝

04:10- 女子10000m 決勝

     上原美幸選手

     松田瑞生選手

     鈴木亜由子選手

05:00- 七種・200m

05:45- 男子100m 決勝

 

 ボルト、伝説になるか

今日の注目トピックはやはりボルトだろう。

昨夜の100mは10秒08。

予選ということもあり、まだ本気ではなかった。

だが、準決勝のタイムは決勝のボルトの行方を占う大きな判断材料になりうる。

そこで、2008年以降の五輪・世界陸上のボルトの準決勝・決勝での戦績をまとめた。

 

北京五輪2008】
準決勝:09秒85 決勝:09秒69(WR)

世界陸上2009ベルリン】
準決勝:09秒89 決勝:09秒58(WR)

世界陸上2011大邱
準決勝:10秒05 決勝:フライング失格

ロンドン五輪2012】
準決勝:09秒87 決勝:09秒63(OR)

世界陸上2013モスクワ】
準決勝:09秒90 決勝:09秒77

世界陸上2015北京】
準決勝:09秒96 決勝:09秒79

リオデジャネイロ五輪2016】
準決勝:09秒86 決勝:09秒81

(※OR:五輪記録 WR:世界記録)

 

記載は省略したが、すべて準決勝は組1位で通過、決勝はシーズンベストでの優勝だ。

 タイムの水準は落ちているものの、準決勝で9秒台を出し、それを上回る記録で優勝するのが優勝パターンとなっている。

2011年大邱大会が特殊なケースであるため、準決勝が10秒台だから優勝できない、などとは一概には言えない。

それに、今季9秒台をマークしたのが1度しかないのを不調ととるか、唯一9秒台をマークしたのが7月下旬のため、ここにきて調子を上げてきたととるか、解釈は分かれるところだ。

だが、今日の準決勝を9秒台で通過するかどうかは決勝の行方を占うにあたり、ひとつの注目すべきポイントとなるだろう。

 

北川の準決勝進出、女子10000mでの入賞はいかに

今日出場の日本人選手は7人。

男子400mの北川貴理選手は前回の北京大会に続いて2回目の出場。

とはいえ、前回は4×400mRのリレー代表としての選出だったため、個人では初の出場になる。

残念ながら地上波での生放送はないが(録画放送はあると思われる)、自己記録の45秒48は今季の記録。

とはいえ、準決勝進出には自己新記録を出すくらいの勢いが必要だ。

前回の北京大会の予選は6組の上位3人と4位以降のタイム上位6人が準決勝に駒を進めたが、タイムで拾われた6番目の選手は44秒72。

着順で通過した選手の一番遅いタイムが45秒52なので、今の北川の自己ベストで辛うじて通過ができる状態だ。

また、その前のモスクワ大会だと予選5組の上位4人と5位以下のタイムの上位4人が通過で、着順最下位が46秒16、タイムの4番目が46秒18。

 この4番目の選手は日本選手権で2015年まで11連覇し続けた金丸祐三選手だ。

 

また、女子10000m決勝には日本代表3人が出場する。 

昨日の男子10000mはモハメド・ファラー選手(イギリス)の優勝を阻止するべく、ケニア勢によって、優勝タイム26分台のハイペースの展開になった。

2011大邱大会からの直近3大会の入賞ラインは31分30秒を越えているが、女子も男子同様のハイペースでの戦いになるのとは考えにくい。

というのも、昨年のリオデジャネイロ五輪世界新記録(29分17秒45)を出したアルマズ・アヤナ選手(エチオピア)も故障明けで、昨年同様の快走は見込めないからだ。

そのかわり、日本人選手が活躍する可能性も上がりそうだ。

日本代表の自己ベストは上原美幸選手が31分48秒81(2016年)、松田瑞生選手が31分39秒41(2017年)、鈴木亜由子選手が31分18秒16(2016年)と、レース展開次第では全員に入賞のチャンスは十分あるだろう。

 

男子100m、日本人初のファイナリスト誕生となるか

そして最後に昨日の予選で無事に準決勝進出を決めた男子100m代表の3人。

3組行われ、1組からケンブリッジ飛鳥選手、サニブラウン・A・ハキーム選手、多田修平選手と、日本代表は全員が別の組で走る。

各組上位2人と3位以下のタイムの上位2人が決勝戦へと駒を進めることになる。

 

どの組も厳しい戦いになりそうだ。

1組のケンブリッジリオデジャネイロ五輪銀メダリストのジャスティン・ガトリン選手(アメリカ)と、予選で唯一9秒台をマークしたジュリアン・フォート選手(ジャマイカ)と走ることになる。

2組のサニブラウンは5レーンを走るが、両隣が2011大邱大会の金メダリスト、ヨハン・ブレイク(ジャマイカ)と黄色人種初の9秒をマークした蘇炳添選手(中国)。

 ブレイクは予選こそ10秒13だったが、準決勝では9秒台まで上げてくるだろう。

蘇炳添は予選で10秒03と好タイムを叩き出していて、準決勝でも同様のタイムを出す可能性は十分にある。

3組の多田は予選6組に引き続き、ボルトと同じレースを走ることになる。

また、予選1組で10秒01を叩き出したクリスチャン・コールマン選手(アメリカ)もいるほか、ジャマイカからトルコに国籍変更し、予備予選から準決勝まで上り詰めたE・Z・バーンズ選手もいるなど、混戦不可避だ。

着順で決勝に駒を進めるとしたら、各組ともに上記で紹介した選手の2人に先着するのは必須だ。

それに加え、近年の五輪や世界陸上では9秒台でも決勝に進めないケースもあり、10秒一桁前半では決勝に残るのは厳しいと言える。

日本人初のファイナリストとなるには、やはり9秒台を出せるかが鍵となるようだ。

 

 

written by. ENOKI( @enoki0520