世界陸上2017ロンドン大会 day10見どころ【022】

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10日間にわたって行われた世界陸上ロンドン大会も、本日で最終日を迎える。

最終日ということで、すべての種目が決勝となっている。

日本代表は競歩の 7人が出場し、男子50kmでは3人全員が入賞、そのうち2選手が表彰台という快挙を成し遂げた。

日本代表はもちろん、世界トップレベルの陸上競技の祭典から最後まで目を離さず見てほしい。

 

本日の競歩に関しては別途記事があるので、そちらをご覧いただきたい。

 

※閉会後も数回にわたって、世界陸上の記事を書く予定なので、そちらも併せてお付き合いいただきたい。

 

※この記事は「テレビで放送していたらチャンネルを合わせて、日本代表がいたらとりあえず応援する」くらいの方に向けた見どころなので、いわゆる「陸上ガチ勢」の方にはぬるい内容になっています。

day10 タイムテーブル

※すべての種目がテレビ放送されるわけではない。

15:45- 男子50km競歩 決勝

     小林快選手

        荒井広宙選手

     丸尾知司選手

20:20- 女子20km競歩 決勝

     岡田久美子選手

22:20- 男子20km競歩 決勝

     藤澤勇選手

     高橋英輝選手

     松永大介選手

03:00- 男子走高跳 決勝

03:10- 女子円盤投 決勝

03:35- 女子5000m 決勝

04:10- 女子800m 決勝

04:30- 男子1500m 決勝

04:55- 女子4×400mR 決勝

05:15- 男子4×400mR 決勝

(05:45- 閉会式)

 

ENOKI注目・トラックの格闘技を制するのは?

すごく個人的な話だが、中距離が好きだ。

毎回種目ごとの有力選手と展望を紹介してきたが、今回は1500mの個人的に思う魅力を語る。

短距離は『身体能力など、生まれ持った素質』が勝敗を分けることが多く、10秒や20秒ですべての力を出すことを求められる。

そのため、事前の下馬評を覆すようなレース展開はあまり起こりにくい。

それに対し、長距離は『才能を上回る努力』が勝敗を分けることが多いと言われている。

レースも13分から長いと2時間超になるため、持った能力以上に戦術が重要なカギとなる場合もある。

中距離はそのどちらも兼ね備えているから面白い、と筆者は考える。

例えば800mを例に挙げると、トラック2周を全力に近いペースで駆け抜ける。

また、トラック種目で唯一セパレートコース(別々のレーンを走る)とオープンコース(コース指定がない)が融合した種目で、オープンコースになった時の位置取りの戦略は他の種目では見られない魅力だ。

 

もう一つの中距離種目である1500mは、800mの約2倍の距離を走ることから、選手はより戦略的なレースをすることになる。

800m以上にペースの緩急をつけやすく、レースごとに異なる展開が見られる。

最初からハイペースで押し切るのか、スローペースで入り、ラスト2周から急激にペースが上がるのか。

1500mのレースは4分もかからないため、見ている側も集中して観戦できることも大きな特徴だ。

少し席を離れた隙に大きくレースが動いていた、ということも多々ある。

それだけレース展開の動きも激しく、優勝予想も容易ではない。

そこが楽しいから、筆者は中距離が好きだ。

 

あと、よほどのラフプレーでない限り、ぶつかったり、他の選手を突き飛ばしたりすることも多々見られる。

これも中距離の魅力の1つであり、『トラックの格闘技』と言われる所以である。

 

ここまで筆者が思う中距離の魅力を述べたが、有力選手の紹介もしたい。

展開を読みながらレースを楽しむことも魅力の1つだと考えるため、展望は控えて有力選手の紹介に留めたい。

1500mの優勝大本命は、ケニア勢だ。

2017年7月現在の1500m歴代25のうち、ケニア人選手の記録は最多の11。

なかでも注目は、歴代3位(3分26秒69)の記録を持ち、大会3連覇中のキプロプ選手。

4人の代表のうち、決勝進出を決めたのは3人。

(※決勝進出ができなかったのは、日本の実業団で活躍するケモイ選手)

キプロプのシーズンベストは3分33秒17と本調子でなく、今大会の代表選考会だったケニア選手権も途中棄権している。

前回大会の優勝者枠で出場権を得たものの、夢の4連覇は容易ではないと思われていた。

だが、準決勝は1組2位で決勝進出を決めるなど、息を吹き返しているようにも見える。

キプロプ以外のケニア勢、チェルイヨット選手とマナンゴイ選手は好調そのものだ。

7月に3分30秒を切る自己ベストをマークし、準決勝もチェルイヨットが2組2位、マナンゴイが1組1位と、難なく決勝に駒を進めている。

中距離、とりわけ1500mはレースの結果が読みにくい。

だが、ひょっとしたら、今大会ではまだ見る機会がなかった、1つの国による表彰台独占が見られるかもしれない。 

 

written by. ENOKI( @enoki0520 )